■ 2 ビザについて
ロシアを旅行する上で避けて通れないのがビザの問題。
個人旅行者にとって有益と思われる情報をまとめてみました。
2-1 ビザの発給まで
そもそもロシアは自由旅行ができるのか・・とよく言われる疑問です。
歩き方などには、バウチャー制で自由旅行はできないとはっきり書いてあります。
ですが、バウチャーさえ入手できれば、
大使館でビザを申請することができます。
というわけで、以下のサイトを利用してバウチャーを購入しました。
TravelRussia.su
http://www.travelrussia.su/en/visa.tourist.php
経費は13.98ユーロで、1800円(2013年現在)くらい。
旅行期間など必要事項を記入して
PayPal経由で支払えば、その場でPDFが自動生成されます。
こんなもののために、2000円近く払ったのかよ!と思わざるを得ません。
しかし、必要なものなのであきらめましょう。
あとはこのバウチャーを印刷し、VISA申請書と共に
神谷町のロシア大使館に持ち込めば2週間でVISAが発給されます。
お金を払えば、もっと早く発給されます。
詳しくは、ロシア大使館のHPにてご確認ください。
また、VISA申請書もWEB上での事前記入が必要です。
査証申請 – Embassy of the Russian Federation in Japan
http://www.rusconsul.jp/hp/jp/visa/visa.html
2-2 入国審査
ツーリストビザで入国する外国人は、バウチャー旅行の制度上、
全員が「旅程の全ての交通機関と宿泊先を予約して、かつ料金を既に支払った状態である」という前提になります。
そうであるはずツーリストが、自転車とキャンプセットを持って入国することができるのか。
答えは、
できました。ハバロフスク空港では。
そもそも荷物の受け取りは入国審査の後なので、
関税にさえひっかからなければ通ると考えられます。
2-3 レギストラーツィア
ここからは入国してからのお話。
ツーリストビザで入国した外国人は、全員レギストラーツィア(滞在登録)する必要があります。
この都市に何泊滞在しますよというのを公的に証明する書類。
ロシア旅行中は、VISAと空港での入国カードの次に重要なものです。
ハバロフスク、ウラジオストクのような外国人が観光にくる大きな都市に滞在するのであれば、何も心配する必要はありません。
そこそこ普通のホテルに宿泊すれば、何も言わなくともレギストラーツィアをしてくれます。
ただ、問題は自転車旅行者の場合、
普通の観光客が立ち寄らないような町(あるいは村)で宿泊することになります。
こういった所で、レギストラーツィアしてくれることはまずありません。
パスポートを熱心に眺めて何枚ものコピーをとるところもあれば、
ちらっと眺めて終わるところまで対応は千差万別です。
こうして滞在登録に穴が空きます。
警察官にしてみると、
「2日前にハバロフスクに宿泊したとことでレギストラーツィアが途切れているが、
君はこの2日間いったいどこで何をしてたのかね。」
という状況になります。
解決策は一つです。
あきらめましょう。
実際に、警官に止められてレギストラーツィアが途切れていることを指摘されました。
ここで旅が終わったと思いましたが、
ビザが有効期限内であることを指し示すと、相手側も納得してくれました。
ロシア語が分からないことが功を奏したのでしょうか。
たまたま運が良かったのか、
ビザが有効期限内であれば問題ないのか、
そのあたりの事情に関してはよく分かりません。
いずれにせよ、何か言われた場合は素直に対応するしかありません。
そもそもツーリストビザで自由旅行するのが、グレーなのは間違いのないこと。
自転車およびバイクの場合、ビジネスビザを申請するのが最善かもしれません。
ビジネスビザであれば、レギストラーツィアする必要はないらしいので(未確認)。
またバウチャーも不要です。
2-4 出国審査
出国審査で大事な書類は以下の3点。
VISA、入国カード、レギストラーツィア。
ことレギストラーツィアに関しては、
最後の1日分があれば問題ありません。
出国審査の係官が見るのは、最後の1泊ぶんなのです。
ですので、途中に空白期間があろうがなかろうが、
最後の1泊はホテルで宿泊して、滞在登録した方がよいだろうと思います。
黒宮 考平
1989年生まれ、東京在住、ゆとり世代。自転車で旅をしたり、木工、シルクスクリーン、小ネタなどジャンルを問わずモノ作りをしています。
作りたいものがあれば、なんでも制作お手伝いいたします!お気軽にご連絡ください。
kohei712@gmail.com
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