父の自転車

■ 父の自転車

予告通り自転車について。
時がたち人が変われば、自転車も変わるようだ。
今回はそんな自転車の移り変わりのお話

まず今の愛車の様子を写真でどうぞ。
ミヤタのジッリランナー
(クリックで拡大)
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MIYATA(ミヤタ) リッジランナー ドロハン化

環境を大切にしようという世の中の機運の高まりと共に、
2007年あたりからちょっとした自転車ブームが続いている。
東京の街を見てみれば、たくさんのロードレーサーやクロスバイクが走り回っている。

この自転車に出会ったのは、今のブームが起きる少し前のこと、
たしか1999年くらいだったと思う。
当時の流行は今みたいなタイヤの細いロードレーサーではなく
山用のマウンテンバイクだった。
いわゆるルック車(ホームセンターなどで売られている1万円ほどのマウンテンバイク”風”の自転車)が
大量生産された時代だ。
山になんか行かないのに、みんなマウンテンバイクに乗っていた。
アスファルトで山用のブロックタイヤをすり減らしていた。

そんな時代に、父が自分自身で乗るために購入したのがこのリッジランナーだった。
山で乗ったことがあるのどうか定かではないが、
自分の記憶では父がそうした活動をしていた所をついぞ見た試しがない。
しかし、ひとたびブームが過ぎ去ってしまえば、
人は見向きもしなくなるもので、
このマウンテンバイクも倉庫で眠りにつくこととなった。

こうして埃をかぶったまま何年かが過ぎたのだが、
ある時に、どうせ乗っていないならと引っ張りだしてきて、
父に黙って乗るようになった。
きっかけは覚えていないが、
自分用にしてしまおうという下心があったのだと思う。

その頃は、まだこのような感じだった。
(クリックで少し拡大)
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MIYATA(ミヤタ) リッジランナー ノーマル

今とは、ずいぶん違う。
マウンテンバイクらしいマウンテンバイク。
無骨で男くさい。

しかし、長距離を走るようになって、自転車に手を加えるようになった。
パーツを交換したりと調整を繰り返すうちに、
自転車はどんどん自分に馴染んでいった。
一方、父にはまだ何の了解も得ていない。

(クリックで拡大)
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10年で人も変われば、自転車も変わる!?

黒宮 考平

1989年生まれ、東京在住、ゆとり世代。自転車で旅をしたり、木工、シルクスクリーン、小ネタなどジャンルを問わずモノ作りをしています。

作りたいものがあれば、なんでも制作お手伝いいたします!お気軽にご連絡ください。
kohei712@gmail.com

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